鉄鋼材料

ばね鋼(SUP材)をやさしく解説:種類・熱処理・ショットピーニングとの関係

コイルばね・板ばね・トーションバーなどのばね部品に使われる専用鋼材がばね鋼(SUP材)です。S45CやSCM440と同じ「機械構造用鋼」に見えますが、ばね設計特有の要求——繰り返し荷重への耐性(疲労強度)と弾性限界の高さ——に特化した成分設...
表面処理

硬質クロムめっきと代替処理をやさしく解説:環境規制後に現場が選ぶ選択肢と判断基準

硬質クロムめっきは長年にわたり耐摩耗・摺動部品の定番処理でした。しかし6価クロムのRoHS規制・ELV指令への対応を迫られた現場では、代替処理の選定が大きな課題になっています。この記事では、硬質クロムめっきの特性を整理したうえで、無電解ニッ...
【便利ツール】

熱膨張係数をやさしく解説:異材接合・精密機械で材料選定が変わる理由

「アルミ部品にスチールボルトを締めると温度変化でゆるむ」「SUS304とS45Cを溶接したら割れた」——この種のトラブルの多くは、材料ごとに異なる熱膨張係数(CTE)の差を見落としたことが原因です。熱膨張係数は「温度が1℃上がったとき、材料...
表面処理

無電解ニッケルめっきをやさしく解説:均一膜厚・複雑形状で選ばれる理由と使いどころ

「穴の内側にも均一に膜を付けたい」「複雑な形状でも寸法精度を保ちたい」——そんな現場の課題に応えるのが無電解ニッケルめっきです。電気を使わず化学反応だけでニッケルを析出させるため、電解めっきでは膜が偏りやすい部位にも均一な皮膜が得られます。...
非鉄金属

超硬合金をやさしく解説:Co量とWC粒径で決まる硬さ・靱性と現場の選定基準

「超硬合金」と一口に言っても、Co量が3%のものと15%のものでは性質がまったく異なります。切削工具・プレス金型・耐摩耗部品——用途によって「どのグレードを選ぶか」の判断を誤ると、欠け・早期摩耗・破損につながります。この記事では、超硬合金(...
非鉄金属

タングステンとは? 融点最高・工具鋼・超硬で使われる理由と現場の選定基準

タングステンとは? 融点最高・工具鋼・超硬で使われる理由と現場の選定基準全金属の中で最も高い融点(3422°C)を持つタングステン(W)。「超硬工具の主成分」「工具鋼の合金元素」「TIG電極棒」——さまざまな場面で活躍するタングステンの特性...
ステンレス

インコネルとステンレスの使い分け:どちらを選ぶかを決める境界条件

「ステンレスでは耐えられない高温・高腐食環境には何を使えばいい?」——その答えがインコネルに代表されるNi基超合金です。同じように見える2つの材料ですが、主成分の違い(Fe基 vs Ni基)が使用温度・耐食性・コストの3つの軸で決定的な差を...
非鉄金属

インコネルとは? Ni基超合金がジェットエンジンで使われる理由と現場での扱い方

ジェットエンジンの燃焼室やタービンブレードは、1000°Cを超える高温・高圧環境の中で回転し続けます。そのような過酷な条件に耐えられる材料が「インコネル」に代表されるニッケル基(Ni基)超合金です。この記事では、インコネルの成分・特性・グレ...
銅合金

銅合金の摺動材料を選ぶ実務判断:荷重・速度条件による使い分けと鉄系代替の可否

銅合金の摺動材料を選ぶ実務判断|たすいち軸受・ブッシュ・スライド板などの「摺動部品」には銅合金が幅広く使われています。しかし「銅合金なら何でも同じ」という選定では、荷重・速度条件のわずかな違いで焼き付き・異常摩耗が起きます。また「コスト削減...
銅合金

真鍮C2600とC3604を取り違えると起きること:深絞りと快削は別物

真鍮(黄銅)はCu-Zn合金の総称で、亜鉛量・添加元素・製造方法でJIS記号が変わる。C2600・C3604・C3771はそれぞれ「深絞り用」「快削用」「鍛造用」という明確な役割を持つが、「真鍮なら同じ」という扱いで取り違えると、工具寿命の...