熱処理

SUJ2(軸受鋼)の熱処理──残留オーステナイト管理とサブゼロ処理の実務

SUJ2軸受鋼の熱処理の解説。焼き入れ条件(840〜870℃・油冷)、残留オーステナイトの発生と問題点、サブゼロ処理(−75〜−196℃)による残留オーステナイト低減、焼き戻し条件と硬さ管理を解説。
熱処理

焼き戻し温度の選び方──低温・中温・高温で何が変わるか

焼き戻し温度が低いほど硬さを維持し、高いほど靱性が上がる——このトレードオフの詳細。低温(150〜200℃)・中温(300〜450℃)・高温(500〜700℃)焼き戻しの変化、焼き戻し脆性の温度域、用途別の選び方を解説。
熱処理

焼き入れ後の放置は禁物──夜泣き割れ(遅れ割れ)のメカニズムと防止策

焼き入れ後に時間が経ってから突然割れる「夜泣き割れ(遅れ割れ)」。残留応力と水素脆化が重なるメカニズム、焼き入れ後30分以内の焼き戻しが必要な理由、発生リスクの高い材料と条件、防止チェックリストを解説。
熱処理

オーステンパー・マルテンパー──変形を減らしながら高靱性を得る特殊焼き入れ

通常焼き入れの変形・割れを減らす2つの特殊焼き入れ法。オーステンパー(ベイナイト変態を利用した等温処理)とマルテンパー(熱応力を低減してマルテンサイトを得る)の温度管理、適用用途、通常焼き入れとの違いを解説。
金属のトラブル

脆性破面の種類と読み方:劈開破面と粒界破面が示す危険な破壊モード

脆性破面には劈開破面と粒界破面の2種類があり、それぞれ異なる原因を示します。リバーマーク・ファセット・岩石状模様の見分け方と、低温脆化・水素脆化との関係を解説します。
金属の知識

クリープ破面の読み方:高温粒界損傷が語る長時間破壊の証拠

クリープ破面は高温・低応力・長時間荷重による粒界損傷の証拠です。くさびき型と球状空洞型の違い、粒界ボイドの観察方法、クリープ破面と他の破面の見分け方を解説します。
金属の知識

延性破面(ディンプル破面)の読み方:ボイド合体が刻む破断の証拠

延性破面に見られるディンプルはボイドの核生成・成長・合体の証拠です。ディンプルの形状・サイズ・方向から荷重の種類と方向を読み取る方法を解説します。
金属の知識

疲労破面の読み方:ビーチマークと3ゾーンで破断履歴を解読する

疲労破面のビーチマークは亀裂進展の軌跡です。起点・進展域・最終破断域の3ゾーンを読み解くことで、亀裂発生源と繰返し荷重の履歴が特定できます。
金属の知識

破面解析の基礎:破断の原因を破面から読み解く4つのパターン

金属が破断したとき、破面の形状には破壊の原因が刻まれています。延性・脆性・疲労・クリープの4種類の破面パターンと観察方法、破壊モードの見分け方を解説します。
金属の知識

残留応力のメリット・デメリット──焼き入れ後の鋼に潜む見えない力

焼き入れ後に鋼の内部に残る残留応力は、引張応力なら疲労破壊を加速し、圧縮応力なら疲労強度を高める。熱応力と変態応力の2つのメカニズム、焼き戻しによる緩和、ショットピーニング・窒化での意図的な活用まで解説。