熱処理

深冷処理(サブゼロ処理)をやさしく解説:工具鋼・軸受鋼の残留オーステナイトを消す理由

深冷処理(サブゼロ処理)が残留オーステナイトをマルテンサイトに変えて硬さ・寸法安定性を高める原理を解説。SKD11・SKH51・SUJ2への適用条件と施工上の注意点をまとめます。
銅合金

ベリリウム銅をやさしく解説:なぜ高強度・高導電性が両立するのか

「銅の強度が鋼に近くなったら」——それを実現したのがベリリウム銅です。銅合金でありながら析出硬化後の引張強さが1,100〜1,400MPaに達し、かつ導電率も15〜30%IACS(純銅比)を維持する。精密コンタクトスプリング・防爆工具・半導...
金属3Dプリンタ

金属AMのポロシティ(空孔欠陥)をやさしく解説:発生原因とHIPによる対策

金属3Dプリンタで造形した部品に「穴」が残る——ポロシティ(空孔欠陥)は金属AMの最大の品質課題のひとつです。密度が99%でも残り1%のポロシティが疲労破壊の起点になり、航空機・医療インプラントでは部品寿命を大幅に縮めます。発生原因は方式に...
熱処理

時効処理・析出硬化をやさしく解説:アルミ・Cu合金・PHステンレスで硬さが出るしくみ

アルミ合金の2024(ジュラルミン)、ベリリウム銅、SUS630(17-4PH)——これらはすべて「時効処理(析出硬化処理)」によって高強度を得ています。鉄鋼の焼入れと違い、「溶かして急冷し、その後じっくり加熱する」という2段階のプロセスで...
金属の知識

ボルト・ねじの強度区分をやさしく解説:4.6・8.8・10.9・12.9の選び方

六角ボルトの頭頂部に刻印された「8.8」「10.9」——この数字は強度区分(プロパティクラス)と呼ばれ、ボルトの引張強さと降伏点を表しています。読み方を理解すると、ボルトの強度・材質・適用範囲が一気に見えるようになります。図面に「強度区分1...
【便利ツール】

【便利ツール】硬さ換算:HRC・HBW・HV・HRB・引張強さを相互変換

「焼入れ材の硬さがHRC55って書いてあるけど、HVだとどのくらい?」「ブリネル200HBWの引張強さは何MPa相当?」——金属材料の現場で日常的に直面する硬さ換算を、入力値から一発で出すツールを作りました。鋼材を対象とした標準換算表(AS...
【便利ツール】

【便利ツール】金属の熱膨張係数 比較ツール:変形量も計算できる

主要金属・合金の線膨張係数(CTE)を一覧で比較できるツールです。素材名で絞り込んだり、温度変化と長さを入力して実際の伸び量(ΔL)を計算することもできます。異材接合・精密部品設計・寸法管理にお役立てください。熱変形量 計算ツールΔL 計算...
鉄鋼材料

快削鋼(SUM材)をやさしく解説:硫黄が切削性を上げる理由と使い分け

自動盤・CNC旋盤で大量に削り出すボルト・ピン・シャフトに使われる「SUM材」。S45CやSCM440と同じ機械構造用鋼に見えますが、切削性を上げるために硫黄(S)や鉛(Pb)を意図的に添加した専用鋼です。この記事では、快削鋼がなぜ切れやす...
鉄鋼材料

ばね鋼(SUP材)をやさしく解説:種類・熱処理・ショットピーニングとの関係

コイルばね・板ばね・トーションバーなどのばね部品に使われる専用鋼材がばね鋼(SUP材)です。S45CやSCM440と同じ「機械構造用鋼」に見えますが、ばね設計特有の要求——繰り返し荷重への耐性(疲労強度)と弾性限界の高さ——に特化した成分設...
表面処理

硬質クロムめっきと代替処理をやさしく解説:環境規制後に現場が選ぶ選択肢と判断基準

硬質クロムめっきは長年にわたり耐摩耗・摺動部品の定番処理でした。しかし6価クロムのRoHS規制・ELV指令への対応を迫られた現場では、代替処理の選定が大きな課題になっています。この記事では、硬質クロムめっきの特性を整理したうえで、無電解ニッ...