鉄鋼材料

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建築構造用圧延鋼材 SN材をやさしく解説:建築構造用耐震鋼のしくみと選び方

SN材(建築構造用圧延鋼材)は、SS400やSM材とは設計思想が根本的に異なる耐震専用の鋼材です。「なぜ降伏点に上限を設けるのか」「A・B・C種の使い分けはどうすればよいのか」——1994年以降の建築鉄骨の主役として広く採用されているSN材...
時事ネタ

鉄鋼(厚板)価格の動向を調べてみた:2026年3月、約2年ぶりの一斉値上げ局面

2026年3月、日本製鉄・JFEスチール・神戸製鋼所の高炉大手3社がそろって鉄鋼製品の値上げを表明しました。厚板はトン1万円の引き上げで2年ぶり、その背景には鉄スクラップ価格の高騰・円安・労務費上昇が複合的に絡んでいます。調達担当者として気...
熱処理

マルテンサイトと焼き戻しマルテンサイトの違いをわかりやすく解説

鉄鋼の熱処理を学んでいると、「マルテンサイト」と「焼き戻しマルテンサイト」という言葉に必ずぶつかります。どちらも「マルテンサイト」という名前がついていますが、組織の状態も、特性も、実務での使われ方もかなり異なります。この記事では、両者の組織...
ステンレス

サイバートラック外装材料の正体:「30X Ultra-Hard ステンレス鋼」とは

テスラのサイバートラックは、独特の多角形フォルムとステンレス鋼むき出しのボディで話題を集めました。しかし2024年初頭、納車直後のオーナーから「雨に濡れたら数日でオレンジ色の斑点が出た」という報告が相次ぎます。「ステンレスなのになぜ錆びるの...
ステンレス

SUS304とSUS316の使い分けをやさしく解説:「Moが入るから耐食性が高い」だけでは終わらせない環境別の判断基準

「SUS304かSUS316か」——この材料選定は設計現場でよく迷うポイントです。どちらもオーステナイト系ステンレスで、見た目も加工性もよく似ています。違いはモリブデン(Mo)の有無だと分かっていても、実際にどんな環境で選択が分かれるのかが...
鉄鋼材料

耐熱鋼の種類と選び方をわかりやすく解説:クリープ・高温酸化から守る材料設計の基本

耐熱鋼は「高温でも強度を保つ材料」というだけではありません。高温酸化・クリープ・熱疲労という高温特有の劣化メカニズムそれぞれに対応した材料設計の産物であり、発電・石油・化学・航空宇宙という産業の基盤を支える材料群です。この記事では、耐熱鋼の...
鉄鋼材料

析出硬化系ステンレス鋼(PH系)をやさしく解説:「加工してから硬くする」という設計の自由度

析出硬化系ステンレス鋼(PH系:Precipitation Hardening)は、加工・溶接・機械加工を終えた後に熱処理(時効処理)で硬くできるという、他のステンレスにはない設計の自由度を持ちます。炭素鋼の焼入れで生じる変形・残留応力の問...
ステンレス

二相系ステンレス鋼(デュプレックス)をやさしく解説:オーステナイト+フェライトの「弱点相殺」設計とは

二相系ステンレス鋼(デュプレックスステンレス)は、オーステナイト相とフェライト相の2種類の金属組織を同時に持つ、ユニークなステンレス鋼です。「2つの組織を持たせるとどんな良いことがあるのか」「なぜ石油・ガス・海洋分野で急速に採用が進んでいる...
鉄鋼材料

フェライト系ステンレス鋼をやさしく解説:「Niなし・安価・磁石につく」ステンレスの実力

フェライト系ステンレス鋼は「Niなし・安価・磁石につく」という特徴で知られますが、オーステナイト系の「廉価版」というわけではありません。高温酸化耐性・応力腐食割れへの強さ・熱膨張係数の低さなど、オーステナイト系にはない固有の優位点を持ってい...
鉄鋼材料

オーステナイト系ステンレス鋼をやさしく解説:SUS304から高合金グレードまでの特徴と選び方

オーステナイト系ステンレス鋼は、ステンレス鋼全体の中で最も広く使われている系統です。SUS304・SUS316という記号は知っていても、「SUS304LとSUS304の違いは?」「SUS316とSUS316Lをどう使い分けるか?」「SUS3...