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TASUICHI-BITO Vol.1 (後編) 智恵と技を持つ“たすいち”な仲間とのもの作り TASUICHI-BITO Vol.1 (後編) 智恵と技を持つ“たすいち”な仲間とのもの作り

一博さんと佳奈さんの周囲には、頼もしい仲間が集ってきます。誰もがそれぞれの道のプロで、智恵と技を持っている人たち。ふだんはつかず離れずのほどよい距離感を保ちながら、モノ作りの場面ともなれば、互いに持てる力を全力で出し合います。そんな仲間と手がけたものには、1+1以上の大きな力がありました。

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無垢材を使ったオリジナルのカッティングボードは「SUMIYOSHIYA」の人気アイテム。

家具の小さな端材にも新しい命を吹き込む。 家具の小さな端材にも新しい命を吹き込む。

テーブルやシェルフをはじめ「SUMIYOSHIYA」の家具は、すべてオリジナル。横浜で木工を手がける一博さんの友人、三村悠さんと一緒に手がけたものです。その三村さんのところで出る端材を生かそうと生まれたのが、オリジナルのカッティングボード。手のひらほどの小さなものから、ひと抱えもある特大サイズまで、大きさも厚さもバリエーション豊かです。「その時にある端材で工夫するから材もいろいろ。オーク材を中心にケヤキやサクラなども使いますが、使う木で質感も変わります。端材を見ながら、どんな風にしようか考えるのは楽しいですね」プロ2人の手で新しい命を得た端材のカッティングボードは、チーズやフルーツを盛ったり、どんと大きな肉をのせたり、日々テーブルに美味しさや楽しさをプラスしています。

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ラスクやビスコッティ、グラノーラにパウンドケーキなど、カフェには焼き菓子も盛りだくさん。

食べた人が笑顔になれる。ふだん着感覚の甘いもの。 食べた人が笑顔になれる。ふだん着感覚の甘いもの。

カフェのカウンターには、シンプルだけどあたたかみが感じられる焼き菓子が、いつもスタンバイしています。甘いものは食事と違って必須ではないけれど、ほんの少し幸せをもたらしてくれる大切なプラスアルファ。佳奈さんと一博さんが考えているのは「毎日でも食べたくなるお菓子」。一博さんの実家で手作りのラスクやご近所の友人お手製ビスコッティとともに、今年から北鎌倉にアトリエを構える「TOROkko」原田いくみさんのお菓子も並ぶようになりました。原田さんとはマルシェで知り合って行き来するようになり、ご常連さんに。いつものようにカウンターでおしゃべりする中から生まれたのがSHUMIYOSHIYA+TOROkkoの「マカロンドスミッコ」。「打ち合わせで都内に行くと、いつも美味しいものや新しいものをパトロールするんですが、そこで見つけたマカロンバスクがヒントに。僕たちのアイディアを原田さんがブラッシュアップしてくれて期待以上の仕上がりに。さすが、プロの仕事です」

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多肉植物を中心にした庭のグリーン。オープンから3年が経ち、ガーデナーの斎藤さんにリニューアルを依頼。秋には装い新たな姿の庭に。

建物や空間に彩りや趣を添えるグリーンの力。 建物や空間に彩りや趣を添えるグリーンの力。

村田さん夫妻には、まだまだ頼もしい仲間がいます。その1人が斎藤武史さん。自由が丘「ブリキノジョーロ」で働いているガーデナーです。「たまたま自宅のお隣さん。仕事のお話は聞いていたので、僕たちが店をやるときは彼に庭をやってもらおうと決めていました。ご近所に、その道のプロが住んでいて一緒に仕事ができるというのは、とても幸せなこと。これが都心だったら、たとえ隣同志に住んでいても知り会わず、何も生まれないままだったかもしれません」さらに「SHUMIYOSHIYA」が生まれたことで、人と人の新たなつながりが生まれようとしています。「それぞれ自立した個人がゆるやかにつながって、プロの仕事でもの作りを行える。1+1が2にも3にもなる。そんな開かれた場に、ここがなっていければと思っています。

  • 村田 一博さん
  • 村田 佳奈さん
村田一博さん・佳奈さん

むらたかずひろ/神奈川県鎌倉市生まれ。大学で建築を学び、恩師の主宰する岩崎建築研究室に勤務。
大小様々なプロジェクトを手がける。2015年に独立し「ATELIER SUMIYOSHI」を設立。一級建築士。
むらたかな/静岡県静岡市清水区生まれ。夫の独立とともに鎌倉に移り住み、アパレルとカフェでの経験を生かしてショップ&カフェ「SUMIYOSHIYA KITAKAMAKURA」をオープン。

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